ゆず湯

「ゆず湯にしてね」

友人が冬至にたくさんのゆずを送ってくれた。

友人のご実家の庭にゆずの木があるのだそう。

普段はジムのジャグジーには浸かるけれども、家ではもっぱらシャワーのみで、せっかくだからたまにはバスタブにお湯をためてゆず湯にしようかな、なんて思ったのだけれども、根っからの貧乏性、そのゆずはその後どうするのか?問題が持ち上がった。

食べてもいいんじゃない?

よその家ではどうしているのであろう?

でも私が若い女子だったら、お父さんが入った後のゆず湯のゆずを食べるのは嫌だな。

それでは捨てているのであろうか? それはもったいないなぁ。

皆がそう思っているようで、検索すると結構ヒットする。

掃除に使うのがベストらしい。ちょうど大掃除の季節だし。

いずれにしても冬至は終わった。

一陽来復!

別の友人からはリンゴが送られてきた。

全部種類が違ってて、リンゴってこんなに種類があるの?!

名前は覚えきれないけれども、どれも美味しい。

どうもありがとう。今年もお世話になりました。

消滅

仕事に行かない日。

朝のルーティンワークを終えて、新聞を読み終えて・・・。

さてと。

・・・。 あれ? 今まではずっと何をしてたんだっけ?

手に持っていた大きな荷物をどこかに置き忘れてきてしまったような。

やらなきゃならないことがあったのに、それが何だったかどうしても思い出せないような。

心の引き出しに何かが引っかかって、きちんとしまっていないような。

母が10月に亡くなった。

ずっと暮らしていた施設で具合が悪くなったのが今年の5月。

幸い、ちょうどコロナの扱いが変わって、やっとガラス越しでなく会えることになった矢先だった。

それから半年、仕事のない日は、病院、施設、実家と通った。

交通の便の悪い田舎町、夏の暑さで有名でもある町は、歩いている人など誰もおらず、今年の夏は特に暑くて、歩きながら倒れるかと思った。

お医者様の話、ケアマネージャーさんの話、保険屋さんの話、葬儀屋さんの話、菩提寺のご住職の話、事あるごとに選択を迫られ、その都度煩雑な手続きをしなければならず、帰り道の約2時間でそれらを咀嚼して、消化し終える前に次の事案が持ち上がる、というような日々であった。

四十九日の法要が終わり、実家の片付けも粗方済んで、気が付けば冬、今年ももう終わり。

どんどん弱っていく母のそばで覚悟もとっくにできていて、それでもやっぱりこの半年はなんだか夢のようで、いまだに実家に行けば母が元気でいるような錯覚を起こす。

苦しみもせずに眠るように逝った母は、幸せな終わり方だったなと思う。

いろいろな手続きの中のひとつ、母の年金の解除。

「死んだら止める」、そんな単純明快なことなのに、ものすごくややこしくて、説明をどんなにちゃんと聞いても、何度質問しても、さっぱり意味がわからず、わからないまま言われるままに手続きを終えた。

やれやれ、混乱するワケだよね、年金機構。

そして、昨日やっと届いた手続き完了のお知らせ。

「消滅」って・・・。

間違っちゃいないと思うけれども、もっと他に言い方があるのではないか?

母のことはここで公表するつもりはまったくなかったのだけれども、なんか「消滅」の文字の衝撃に突き動かされてしまった・・・。。

大改造の途中

今週、出勤したら、駅の改札口の場所が変わっていた。

もう何年も前から工事しているけれども、終電から始発までの数時間でやらなければならないのだから遅々として進まず、ホーム上はいろんな柱が乱立していて、ラッシュ時には人々は右往左往の大混乱、まだまだ発展途上で全貌が見えない。

この出口だって、聖橋と並行しているのだけれども、このままなのか? 

のちのち聖橋を壊しちゃうのかな? 聖橋は修復したばかりじゃなかったっけ?

それにしても駅中に真っ先に蕎麦屋がオープンしたのには感心してしまった。

解読

亡父の碁盤に碁石、それから大量の囲碁関連の本、捨てるに捨てられず困っていたところ、灯台下暗し、囲碁を趣味としている飲み友がいるのを思い出した。

連絡すると、全部引き取ってくれるというので、段ボール2箱、お宅まで届けた。

「お父さん、すごい勉強家だったんだね。で、何段だったの?」

「・・・さあ?」

何段だったのかずっとわからなかったのだが、先日の片づけのとき、免状がたくさん出てきた。

数ある免状の中で、これだけが額に入っていたので、たぶんこれが最高成績なのではないかと思われる。

なんて書いてあるのかよくわからないけれども、かろうじて「五段」という文字が読み取れるので、五段なのではないかとその友人に免状の写真とともに伝えると、その友人はわざわざ調べて解読してくれた。

「貴殿棋道執心所作宜敷手段益巧依之五段令免許畢仍而免状如件」

「きでんきどうしゅうしん、しょさよろしく、しゅだんますますこう、よってこれに、ごだんをせしめおもわんぬ、よってめんじょうくだんのごとし」

せしめおもわんぬ・・・? なんじゃ、そりゃ?

段によって文言も少しづつ変わるのだそう。

へぇ~、囲碁の世界も深いですなぁ。

もうちょっと落ち着いたら、また再開することにしようっと。

ひょんなご縁

いよいよ実家を大々的に片付けることにした。

都心なら、道端に不用品を置いておけば通りがかった人が目を留めてどんどん持ち帰ってくれる、なんてこともあるのかもしれないが、田舎ではそうはいかない。

家の前なんて誰も通らないし、それどころか駅から実家までこれまで徒歩で何往復したか数えきれないのにもかかわらず、すれ違った人の数など片手で収まる。

まずは実家のある町で業者探しをしなければならない。

そんなことを考えていると、絶妙なタイミングで「不用品、なんでも買い取ります」ののぼりが目に飛び込んできた。

早速、メモし、ネットで下調べもし、電話をかけた。

即答。買い取るどころか「なんでもやります」というナイスレスポンス。

だけども、見積もりのために下見に来ると言うので時間を指定すると、「その時間は無理です。お祈りの時間だから」と言われた。

「お祈り? あ~、ムスリムの方なんですね?」

別の時間を指定して、来てもらって話を聴くと、なんとロヒンギャ族の方であった。

そう、私の実家のある町は、ロヒンギャ族の方がたくさん暮らしているのだった。

世界では民族や地域で争いが絶えないけれども、この方たちはまた特別で、日本のこんな田舎町で暮らすというのはどうなんだろう?などと思いをはせながらも「自分たちの評判を良くしたいので頑張ります」という言葉に押されて、全部お任せすることにした。

私たちには想像もつかないいろいろな苦労があるんだろうなぁ。

当日。来てくれた方4人。トラック2台。

「お祈りの時間は、遠慮なく抜けて下さいね」と言ったのだけれど、暗くなる前に終わらせたいとランチも抜きで、ものすごいスピードで片付けていく。

う~ん、これはどうしようかなぁ、なんて私がいちいち手を止めてる間にも、日本語は話せるけど読めないということのせいなのか、大事な書類っぽいものや本なども躊躇なく破って廃棄していく。

トラック4往復、あっという間に片付いて、ホントに有難かった。

ビールでもご馳走したかったけれども、ムスリムではお酒はダメだし、「普段どんなものを食べているのですか?」と訊ねると「カレーとナンです」という答え。

「インド人みたいですね」というと、食生活はインドとほとんど一緒なのだそうだ。

家はきれいさっぱり片付いたし、いい人たちと知り合えて、良かった、良かった。

「ありがとうございました。また何かあったら、なんでも頼んで下さい。東京でも大丈夫」

「わかりました。こちらこそありがとうございました。助かりました。お友達にも宣伝しておきますね」

そうして、笑って手を振って別れた。

復刻版の夏目漱石の「吾輩は猫である」全三巻。

すんでのところで見つけて、拾い上げて持ち帰った。

表紙がかわいい。

モネの「睡蓮」のリトグラフの保証書。

保証書は見つけたのだけれども、どんなにさがしても実物の方は見つからなかった。

お宝だったろうに、いったいどこへ消えてしまったのか・・・?

しょうがない、これも捨てよう。

完璧な日

寒いのはイヤ、暑いのもイヤ、お天気が悪いのもイヤ、遠いのもイヤ、混んでるのもイヤ・・・。

そんな無理難題をすべてクリアできた勤労感謝の日。

向かった先は高川山。

途中の高尾は電車のホームを埋め尽くすほどのたくさんの人出だったのに、ここにはぜんぜん人がいない。

出かけるときには、空は雲に覆われていたけれども、みるみる晴れ渡っていいお天気に。

11月も終わりというのに、暖かくてシャツ一枚でちょうどいい。

紅葉も見頃を迎えて、すべてが完璧。

頂上にたどり着くと、思わず息をのむ景色。

富士山がこんなにきれいに大きく見えるなんて~!

これ、私が撮った写真だよ~。まるで絵葉書みたいでしょ~!

コース : 初狩駅 ー 高川山 ー 田野倉駅  

歩いた距離 : 約10キロ

歩いた時間 : 約4時間

AIと勝負!

インボイス制度とやらがスタートして、職場はとても忙しくなった。

仕事が増えたのにもかかわらず、給料は上がらない。

一方で、このような面倒な入力作業はAIにとって代わられる、という噂。

私くらいの世代はもういいけれども、若い世代は仕事を失うかもしれない。

で、いよいよ職場にも導入の動き、トライアルでAIを使ってみることに。

・・・・・。

例えば、とあるクライアントのとある領収書。

「花〇学園」、「¥50,000」、インボイス制度の登録なし。

私なら「おねーさんが隣に座ってお酒を注いでくれる店、接待交際費、インボイス登録なしということで消費税は8%しか認められない、今月はこの会社は儲かって取引先を招いての大盤振る舞い」と、瞬時に読み取るわけだ。

しかしAIは、いったい何に迷っているのか(「学園」の文字から教育機関だとでも?)、時間をかけた上、まるで見当違いな入力をした。

他の領収書も同様、間違いだらけ。結局、人間が再度チェックをして修正しなければならず、それは二度手間、所長は、オバチャンにやらせておいた方が安上がりだな、そう判断したのかどうかはわからないけれども、AIの導入は今回は見送られた。

お~、私、AIに勝ったど~。

だけれども、私もそろそろ引退したいので、AIさん、もうちょっと進化していただきたいです。

もうちょっとかな?

秋が遅いな~、と思っているうちに、急に冬になった。

今年は紅葉ってどうなってるのかと、見に行ってみた。

う~ん、赤くなっている木もあるけれど、全体的にまだって感じ。

お天気はまずまずだったけれども、富士山の見え方も今ひとつ。

だけど、気持ち良かった~、いい山歩きでした。

裏高尾の蛇滝口 ~ 高尾 ~ 一丁平 ~ 小仏城山 ~ 小仏 

歩いた距離、11.3キロ 

小仏城山にて。たくさんなっているのは柚子かな。

それはプライドなのか?

とある手続きで、戸籍謄本が必要になった。

マイナンバーカードを持っているので、区役所まで行かずともコンビニで取れるらしい。

区役所まで出向いて並んで用紙にあれこれ書き込んで番号呼ばれるの待って・・・、そんな面倒がなくなった。

マイナンバーカードを作るのにものすごく抵抗していたけれども、じゃあ、いっか。

さて、初めての試み。

・・・・・。

コンビニの機械の前に立ち尽くす。

どこをどう操作したらいいのか、さっぱりわからん。

で、コンビニのレジにいるいつものお兄さん。

ものすごくお世話になっている。

メルカリの発送も、ペイペイでの支払いも、宅急便も、私がまごまごしていると、テキパキと親切に教えてくれて、ま~、頼もしい、有難い。

こんなに様々なことを覚えなければならないなんて、コンビニ勤めば大変、私にはとても勤まらない。

時給はいくらなのかわからないけれども、オーナーさんには上げてあげてね、とお願いしたい。

今回も「戸籍謄本を出したいのだけれどもどうしたらいいのでしょう?」

そう訊きたかったのだけれども・・・。

なんでも知っているのかもしれないけど、戸籍謄本はちょっと・・・。

いくらなんでも、甘えすぎでは・・・。

つか、日本人としてどうなんよ・・・?

だって、つまり、お兄さんはインド人なんだもの。

そんなことを訊かれたら、「インド人もビックリ!」じゃない?

なので、泣きそうになりながら、スマホでやり方を検索してその場で学習、なんとか自力でやってのけた。

やれやれ・・・。

まあ、区役所に行くよりは早かったね。

つくづくアナログ

時計を持たなくなって久しい。

スマホでもPCでも時刻はわかるし、街を歩けば駅や店や通り、そこかしこに時計があるので、ちっとも不便を感じなかった。

だけれども、山。

時刻を知る、ということより、時間を知るのにはデジタル表示ではない時計が自分にとっては便利ということに最近気がついた。

たとえば、山歩きのコースタイム。

この分岐から頂上まで45分といった場合。

私は、デジタルの数字に45を足し算するよりも、時計の長針を270度動かす方が簡単に感じる。

デジタル表示の時計でも、無意識のうちに丸い時計の長針と短針に置き換えるという作業をしている。

そんなことに気が付いて、今更ながらにリュック用の安物の時計を買った。

そんなものがあるとはね。

カラビナでリュックにぶら下げた状態ではさかさまになっているのだけれども、手に取って見るときには正面になるというわけだ。

なんてことのないこの時計が、かなり便利で、自分はつくづくアナログなのだなぁと、再認識した次第。